たった1人でチーム練習!?
~脳内バスケット~
バスケットボールは相手チームより1点でも得点が大きかったら勝ち!
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たくさん得点するか、相手チームの得点を防ぐか、またはその両方を頑張るかだけ。
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たくさん得点したいなら、確率の良いシュートを打ち
相手チームの得点を防ぐなら、確率の高いシュートを打たせないこと
でも、現状は自分のしたいことにこだわり、そのような状態になっていないものです。
息を合わせる練習を繰り返せば多少はマシになるのでしょうが、体育館が使えなかったり、特に社会人はなかなか集まれません。
それでも楽しくバスケがしたいでしょ?
脳内バスケット。
ちょっとやってみましょうか?
●良いチーム状態
・今、個人のやりたいことが、今、チームでやりたいことと一致している
・ノーマークやミスマッチを見逃さない
・欲しいところで良いパスが届く
・ミスをしても、バックアップにより助けられる
・シュートが外れても、チームとしての選択であったので切り替えられる
・みんなで声を掛け合い、励まし合っている
・純粋にバスケを楽しんでいる
・ごちゃごちゃ考えなくても、チームとして自然に良いシュートが決まる
・献身的なプレーが随所に見られる
・チームで戦いに臨んだ充実感が残り、できるだけ長く共有したいと思う
・試合後、あまり身体が痛くない
●悪いチーム状態
・個人のやりたいことが、チームのやりたいこととは違う
・チームのためと思って打ったシュートが、実は、チームにとって迷惑であった
・個人が頑張れば頑張るほど空回りし、チームの士気が下がって足が止まる
・間の悪い得点が入っても、相手のダメージは小さく、チームも白けている
・ノーマークやミスマッチを見逃す
・モチベーションが下がりバックアップも途絶え、それぞれが孤立する
・バスケが嫌いになる
・勝っても嬉しくない
・早くその場から離れたくなる
・試合後、どこか身体が痛い
●確率の高いシュートを打つための考え方
・ミスマッチを攻撃すること、または作ること
・無理なフォームでシュートを打たないこと
・他4人のシュートチャンスを奪っていることを分かって打つこと
・チームが選択したシュートを打つこと
【ここから脳内バスケット】
●悪いチーム状態から脱却するイメージトレーニング
・自分を含めたオフェンスのフロアバランスをイメージ
・例えば、次の①~⑤番の指示が出たときの動き方をイメージ
①番:ガードのミスマッチ(スピードがある)
・トップにガードがいる場合、4人はフォーコーナーに広がりドライブさせる
・高い位置にガードがいる場合は、ピックアンドロールからドライブさせる
(失敗例)
・①番のサインが出ているのに、センターが面を取り続ける
・他の選手がシュートを打ってしまう
②番:シューターのミスマッチ(3Pが欲しい)
・常にシューターとディフェンスとの距離を把握する
・シューターに何段階もスクリーンをかける
・4人は良いラストパスをねらいながら、ダミーの攻撃をしかける
(失敗例)
・シューターが焦って強引にシュートを打つ
・シューターをノーマークにさせる動きが無い
・シューターばかりを見続けている
③番:フォワードのミスマッチ(ミドルシュートタッチが良い人全員)
・5人の速いパス回しから、ノーマークになった人に打たせる
・トライアングルオフェンス
・多彩なピック&ロール
(失敗例)
・ドライブで何とかしようとしてボールが止まる
・動きすぎてポジションがかぶり、ごちゃごちゃする
④番:パワーフォワードのミスマッチ(ぶつかり合いに強い)
・アイソレーション、スクリーン、ドライブ、パワープレイの邪魔をしない
・2:2を作る
(失敗例)
・ドライブ中に逆サイドから不用意に飛び込んでしまう
・逆サイドが合わすことをせず、見ているだけ
⑤番:センターのミスマッチ(シュート確率が高い)
・センターをいつのまにか孤立化させてシュートを打たせる
・ドライブからの合わせのパスをねらう
(失敗例)
・他の選手が制限区域に入ってくる
・身体で押し合って面を取っているのに、パスコースやスピードが悪く、キャッチした時点で押し合いが外れて不利な状態になり、攻撃できない
ごちゃごちゃ書きましたが、チーム状態が良い場合は、当たり前のように行っていることです。
ちょっと雰囲気が悪い時や、どうしても得点が欲しい時に、やってみると良いかもしれません。
寝ながらイメージしてみてください。
すぐにできるでしょう?
もちろん、同じだけディフェンスも大切です!
(ウソみたいな話)
★目に見えないオフェンス
パス回しとは、ボールに触れた人のエネルギーが蓄積されるもの。
たくさん回ると、エネルギーが充填され、シュートを打つ人は慎重になります。
思いの詰まったボールはトリハダものです。
「絶対決める!」というとてつもない集中力です。
パス回しが少ないボールには、思いが感じられず、自分本位でシュートを放ちます。
慎重さにかけて確率が下がり、例え入っても触っていない人は喜びません。
自分のボール、自分のシュートと勘違いしています。
★目に見えないディフェンス
相手チームがパス回しをしている時は、相手のエネルギーがボールに蓄積されていきます。
このエネルギーを中和させるには、ディフェンス時はボールに指一本でも触れることが必要です。
少しでもこちらのエネルギーがボールに入ることで、抜かれてもヘルプが入り、シュートは外れたりするものです。
何となくディフェンスをして、雰囲気だけのシュートチェックではダメです。
もし、「1本ぐらい入れられてもいいだろう」と10人のチームメイトが実行すれば、20点の失点です。
「1点もやらん!」「ファールしてでも守る」ぐらいで、いい勝負でしょう。
相手も同じことを考えていますから。